12国際港小名浜の礎石と“平成デモクラシー”
 現在の国際貿易港としての第一歩は、明治18年(1885)時の請願があげられますが、明治30年常磐線の開通など、負いめの小名浜を救うべき心は、幾多の請願・陳情を経て、大正期にその姿に光が差し込んでまいりました。
 当時の大正7年から同13年までの国家予算措置により小名浜港修築工事が継続され、長さ297mと207mの防波堤が完成し、港内に灯台も設置され、大正15年(1926)に竣工式が行われましたが、世界情勢の浮き沈みで、牛歩のごとく進展しないために、町民1万人の願いを秘めた昭和4年(1929)内務省陳情事件の「白だすき隊」戦術などに走らせました。
 その諸先輩の犠牲の甲斐があって、現在の国際港“小名浜の礎石がなり、白砂青松に代わって、大型船舶の貿易船の出入りで、変貌久しい昨今の状況となり、来ていただいた皆さんと共に、21世紀の新小名浜物語が今、はじまります。

小名浜築港復活を陳情する「白たすき隊」(昭和4年)

富ヶ浦「小名浜国際港の礎石碑」
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